何年か前に、親しい人が自己破産した。その人はずいぶん前から、多重債務で支払いに苦しんでいたらしい。僕はそんなこと全然知らなくて、初めて知ったのは、その人が支払いを苦に自殺未遂をして、運ばれた病院で聞いたのだった。
僕がその人に病院で会った時は、すでに落ち着いていて、いろいろなことが解決に向かうときだった。
そして、自己破産への準備が進んでいる時だった。
しかし、病院にいるときにも、悪質な一社の消費者金融からの支払いの電話が病院に来ていたらしい。こんな状態にいるのにも関わらず、まだ、厳しい取り立てに追われていたのだ。
確か、自己破産に向けて手続きを開始した時点で、債権者は債務者に取り立てを行えないと聞いたことがある。これは、まったくの僕のうる覚えだ。でも、これが合っているとすれば、違法な取り立てをしていることになる。この時こそ、法律に詳しければ・・・と思ったことはない。
残念なことは、自己破産の手続きが開始され、支払い義務がないと思うのだが、その人がその悪質消費者金融に少しの金額を払ったという事実だ。その人にも法律の知識があれば・・・と、残念に思った。